ChatGPTは2026年7月の大型アップデートで、画面に「Chat」「Work」「Codex(コーデックス)」という3つのモードが並ぶようになりました。突然増えた選択肢に、どれを使えばいいのかわからないまま、これまでどおりChatだけを使っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ChatGPTの3つのモードについて、それぞれの特徴と使い分けを初心者の方向けに解説します。※Claudeのモードの使い分け(チャット・Cowork・Code)は別の記事で解説しています。
まず結論:3つのモードの早見表
| モード | ひとことで言うと | 向いている作業の例 | 使えるプラン |
|---|---|---|---|
| Chat | 会話しながらその場で答えをもらう | 調べ物、文章の下書き、翻訳、相談 | 無料プランから |
| Work | 目標を伝えて、完成した成果物を受け取る | スライド・表計算シート・文書・簡単なWebアプリの作成 | 無料プランから(利用量に上限あり) |
| Codex | 正確さが求められる精密な作業を任せる | コードの作成・修正、大量データの転記・集計・チェック | Plusプラン(月額20ドル)から |
ひとことで整理すると、その場のやりとりはChat、成果物づくりはWork、正確さ勝負の精密作業はCodexです。以下、順番に見ていきます。

Chat:会話しながらその場で答えをもらう
Chatは、質問を入力すると答えが返ってくる基本のモードです。これまでのChatGPTと同じ使い方で、迷うことはありません。
- 調べ物や用語の説明
- メール文面や案内文の下書き
- 文章の要約・翻訳・言い換え
- 企画や段取りの相談相手
特徴は「1回のやりとりごとに、その場で答えが返ってくる」ことです。出力された内容に対して「もう少し短く」「別の案も」と会話を重ねながら仕上げていきます。無料プランで使えます。
Work:目標を伝えて、完成した成果物を受け取る
Work(ワーク)は、2026年7月9日に登場したモードです。作業の目標を伝えると、ChatGPTが工程を自分で組み立てて進め、完成した成果物を返します。作れる成果物は、スライド・表計算シート・文書・簡単なWebアプリなどです。たとえば次のように入力してみましょう。
- 「この売上データから、月次報告用のスライドを作って」
- 「アンケートの自由回答を分類して、グラフ入りの集計シートにまとめて」
- 「セミナー案内用の簡単なWebページを作って」

Chatとの違いは、工程を誰がつなぐかです。Chatでは「まず構成を出して」「次にこのページの文章を」と、工程ごとに人間が指示を出します。Workでは完成形(ゴール)だけを伝えれば、分解も実行も仕上げもChatGPT側が担い、場合によっては数十分かけて成果物を作り上げます。
ただし、出てきた成果物をそのまま社外に出せるわけではありません。数字や事実の確認、最終の調整は人間の仕事です。「たたき台が完成形に近い状態で出てくる」と考えるのが実態に近いです。
Codex:正確さが求められる精密な作業を任せる
Codex(コーデックス)は、もともとプログラム開発者向けだったモードで、コードの作成・修正を任せられます。指示は日本語ででき、コードを書くのはChatGPT側です。
Codexが開発者専用かというと、実際はそうでもありません。OpenAIは2026年7月の発表で、Codexを週に500万人以上が使い、そのうち100万人以上はソフトウェア開発以外の業務で使っていると公表しています。大量データの転記・突合(2つの資料を突き合わせて違いを見つける作業)・表記チェックのような、1件のミスも避けたい反復作業に使われる傾向にあります。
WorkとCodexの関係は、見た目と構成のある成果物を作るのがWork、正確さが最優先の精密作業がCodexという分担です。提案スライドのたたき台ならWork、請求データ30件の転記と二重チェックならCodex、というようなイメージです。

知っておきたい注意点:WorkとCodexは利用枠を共有
WorkとCodexは、同じ利用枠(使える量の上限)を共有しています。Workで大きな資料を作ると、Codexで使える残り量も減る仕組みです。上限のルールは変更が続いているため(記事執筆時点の2026年7月にも一時的な緩和がありました)、頻繁に使う方は最新の公式情報を確認してください。
もうひとつ、Workは便利な反面、1回の作業に時間がかかることがあります。「すぐ答えがほしい」場面でWorkを選ぶと待ち時間が発生するため、急ぎの確認や短い文章はChatのままで十分です。
迷ったときの選び方
どのモードを使うか迷ったら、依頼したい内容をもとに次のように選ぶと良いでしょう。
- その場で答えや文章がほしい → Chat
- スライドやシートなど、完成した形で受け取りたい → Work
- コードを書きたい・1件のミスも許されない作業を任せたい → Codex
境目になるのは「成果物として受け取りたいかどうか」です。答えを読んで自分で使うならChat、ファイルやページの形で受け取りたいならWork、と覚えておくと迷うことも減るはずです。
よくある質問
Q. 無料プランではどこまで使えますか?
A. ChatとWorkは無料プランで使えます(Workは利用量に上限があります)。CodexはPlusプラン(月額20ドル)以上で利用できます。
Q. WorkとCodexはどちらを使えばいいですか?
A. スライド・シート・文書のような見た目のある成果物ならWork、コードや正確さが最優先の反復作業ならCodexです。2つは利用枠を共有しているため、使い分けながら上限にも余裕をもたせましょう。
Q. 以前あった「エージェントモード」とは何が違いますか?
A. Workは、エージェントモード(AIが自分で複数の手順を進める機能)の流れをくむモードで、成果物を仕上げることに特化した後継的な位置づけです。今はモードとして画面に常設され、ボタンで選択するだけで使えるようになりました。
Q. Claudeにも同じような使い分けはありますか?
A. あります。Claudeには「チャット」「Cowork」「Code」という役割分担があり、こちらの記事で解説しています。
今回は、ChatGPTの「Chat」「Work」「Codex」の違いと使い分けについて書きました。その場のやりとりはChat、スライドやシートなどの成果物づくりはWork、正確さ勝負の精密作業はCodexという分担です。まずは普段のChatに加えて、資料作りをひとつWorkに任せてみると、違いが実感できるはずです。
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