主要AIサービスの企業向けプラン一覧:ChatGPT・Claude・Gemini・Copilotの料金と選び方

※この記事の情報は2026年8月5日時点の各社公式サイトの内容にもとづいています。料金やプラン内容は変更されることがあるため、契約前に必ず各社の公式ページで最新の情報をご確認ください。

社員が個人の判断で無料版のChatGPTを使っている・一部の部署だけが個人向けの有料プランを経費で契約している・などなど、生成AIが浸透すると同時に、企業にとってはこのようなバラバラな使われ方が悩みになってきます。会社として正式に契約したいと考えて各社のサイトを見ても、プランの名前も料金の単位もサービスごとに違うため、比較するのも大変です。

この記事では、主要な4つのAIサービス(ChatGPT・Claude・Gemini・Copilot)の企業向けプランを、料金・最低契約人数・入力データの扱い・前提となるライセンスという同じ軸で一覧にまとめました。あわせて、自社の環境に合わせた選び方の考え方も解説します。

まず結論:主要4サービスの企業向けプラン比較表

まずはこの表でだいたいの相場感をつかんでください。詳しい説明は後述します。

サービス企業向けプラン料金(1人あたり月額)最低人数入力データの学習利用前提となる契約
ChatGPT(OpenAI)Business3,050円(年払い)/3,850円(月払い)2名標準で学習に使われない不要(単体で契約可)
Claude(Anthropic)Team20ドル(年払い)/25ドル(月払い) ※ドル建て2名学習に使われない不要(単体で契約可)
Gemini(Google)Google Workspace Business Standardなど1,600円(Business Standard・年契約・税抜)〜1名学習に使われないGoogle Workspaceの契約に含まれる
Microsoft 365 Copilot(Microsoft)Copilot Business(アドオン)通常3,148円(税抜)※2026年9月30日までは2,698円1名学習に使われないMicrosoft 365 Businessなどの契約が別途必要

表の読み方を3点だけ補足します。

1つめは、4サービスとも、企業向けプランでは入力した内容がAIの学習に使われないことです。ここは横並びなので選ぶ決め手にはなりません。逆にいえば、無料版や個人向けプランのまま業務利用を続ける理由がない、ということでもあります(こちらも詳細は後述します)。

2つめは、GeminiとCopilotは「単体のAI契約」ではないことです。GeminiはGoogle Workspaceの料金に含まれる形、CopilotはMicrosoft 365に追加するオプションという形です。すでにどちらかを使っている会社なら話が早く、使っていない会社なら土台の契約から考える必要があります。

3つめは、Claudeだけがドル建てであることです。請求額が為替レートで変わる点は、経理処理の面で事前に把握しておきたいポイントです。

なお、この4サービスがどれくらい使われているかは、別の記事「ChatGPT・Gemini・Copilot・Claudeの利用者数比較」でまとめています。シェアの面から検討したい場合はあわせてご覧ください。

なぜ無料版・個人プランのままではいけないのか

比較表を説明する前に確認しておきたいのが「そもそも会社として契約する必要があるのか」という点です。あるんです。理由は大きく3つあります。

1つめは、入力データの扱いです。無料版や個人向けプランの多くは、入力した内容がAIの学習に使われる設定が標準になっていたり、設定を自身で変更する必要があったりします。社員それぞれに設定を任せていると、顧客情報を入力してしまったときに情報が漏れる可能性があります。一方、企業向けプランは学習に使われないことが契約条件として保証されるため、この懸念はシステムとして解消されます。情報漏洩の具体的な経路と対策は「生成AIの情報漏洩はなぜ起きるか:事例と対策」で詳しく解説しています。

2つめは、アカウントの管理です。個人契約の寄せ集めでは、誰がどのAIを使っているかを会社が把握できません。退職者のアカウントに業務情報が残ったままになる、といった事態も起こります。企業向けプランには管理者画面があり、メンバーの追加・削除や利用状況の確認を会社側で行えます。

3つめは、請求の一元化です。社員ごとの経費精算で個人プランを維持すると、経理担当の管理が大変です。企業向けプランなら請求が1本にまとまります。

なお、まず社内ルールを整えたいという段階の会社は、「生成AIの社内ルールの作り方」から読んでいただくのがおすすめです。

各サービスの企業向けプラン詳細

ここからは1社ずつ、プランの中身を見ていきます。

ChatGPT:Businessプラン(2名から・日本円で契約可)

OpenAIのChatGPTには企業向けとしてBusiness(旧Team)とEnterpriseの2つのプランがあります。

Businessは1人あたり月額3,050円(年払いの場合。月払いは3,850円)で、2名から契約できます。公式サイトから直接申し込める手軽さと、日本円建てで決済できる点が特徴です。入力したビジネスデータは標準で学習に使われず、SSO(シングルサインオン。会社のアカウント1つで各サービスにログインする仕組み)や請求の一元管理も含まれます。個人向けのPlus(月額3,000円)とほぼ同じ価格で、学習に使われない保証と管理機能がつくと考えると分かりやすいです。

Enterpriseは数百名規模の展開や、より細かいセキュリティ管理(IPアドレス制限、データの保存地域の指定など)が必要な会社向けで、料金は個別見積もりです。営業への問い合わせが必要になるため、まずはBusinessから始めて、規模が大きくなったら移行を検討する流れが現実的です。

ChatGPTの製品構成(Chat・Work・Codex)については「ChatGPTの「Chat」「Work」「Codex」の違いと使い分け」で解説しています。

Claude:Teamプラン(2名から・ドル建て)

Anthropic社のClaudeには、企業向けとしてTeamEnterpriseがあります。

Teamは1人あたり月額20ドル(年払いの場合。月払いは25ドル)で、2名から150名まで契約できます。入力データは学習に使われません。文書の下書きや資料の読み込みなど、通常の業務利用はこの標準プランで十分です。このほかにプログラム開発向けの環境(Claude Code)まで含んだプレミアムシート(月額100ドル〜)が用意されており、開発部門だけプレミアム、他はスタンダード、という組み合わせ方もできます。

Enterpriseは大規模組織向けで、基本料金に加えて利用量に応じた従量課金が組み合わさる体系です。中小規模であればTeamで十分です。

注意点は前述のとおり請求がドル建てであることです。1人あたりの金額は4サービスの中でも安い水準ですが、為替レートによって円換算額が変わります。Claudeの製品構成は「Claudeの「チャット」「Cowork」「Code」の違いと使い分け」をご覧ください。

Gemini:Google Workspaceに標準搭載(単体契約ではない)

GoogleのGeminiは、他の3サービスと考え方が異なります。「Geminiの法人プラン」を単体で契約するのではなく、Google Workspaceの契約にGeminiが含まれているという形です。2025年3月の料金改定でそれまで別料金だったAI機能が標準機能になりました。

料金はGoogle Workspaceのプランごとに決まっており、年契約時の月額(税抜)でBusiness Starterが800円、Business Standardが1,600円、Business Plusが2,500円です。1名から契約できます。業務でしっかり使うならBusiness Standard以上が目安で、GmailやドキュメントなどのアプリにAIアシスタントが組み込まれるほか、資料を読み込ませて質問できるGemini Notebook(旧NotebookLM)の強化機能も使えるようになります。

すでにGoogle Workspaceを使っている会社にとっては、追加契約なしで(またはプラン変更だけで)使い始められるのが最大の利点です。Geminiの具体的な業務活用は「Geminiを仕事で使いこなす:業務活用の全体ガイド」にまとめています。

Microsoft 365 Copilot:Microsoft 365へのアドオン

MicrosoftのCopilotも、単体では契約できません。Microsoft 365を土台にして、その上に追加するアドオンという位置づけです。

中小企業向けのアドオンはCopilot Businessという名称で、1人あたり月額3,148円(税抜)です(2026年9月30日までは期間限定価格の2,698円)。WordやExcel、Outlookといった普段のアプリの中でAIが使えるようになるのが特徴で、たとえばExcelでの表の整形やデータ分析をCopilotに指示できます(具体的な手順は「ExcelのCopilot活用ガイド」で解説しています)。このほか、大企業向けには上位のアドオン(Microsoft 365 Copilot)もあり、こちらは1人あたり月額4,500円前後が目安です。

注意したいのは、合計金額で考える必要があることです。たとえばMicrosoft 365 Business Standard(月額約1,900円)を使っている会社がCopilot Businessを追加すると、1人あたりの合計は月額5,000円前後になります。土台のライセンスを持っていない会社がCopilotのためだけに一式を契約するのは割高になりやすいため、後述の「選び方」で整理します。

自社に合うサービスの選び方:3つのパターン

研修先の企業からも「結局どれを契約すればよいですか」というご質問をよくいただきます。その際にお答えしている判断の順序は、性能の比較ではなく、まず自社が今どの環境で仕事をしているかから考える、というものです。

パターン1:Google Workspaceで仕事をしている会社 → まずGemini

メールがGmail、資料がGoogleドキュメントという会社なら、Geminiが第一候補です。理由は単純で、追加費用ゼロ(またはプラン変更のみ)で始められ、普段のアプリの中でAIが動くからです。まずBusiness Standardの範囲で使い倒してみて、物足りない業務が出てきたら他サービスの追加を検討する、と進めると無駄がありません。

パターン2:Microsoft 365で仕事をしている会社 → まずCopilotを検討、ただし費用対効果を見る

Word・Excel・Outlook中心の会社はCopilot Businessが自然な選択肢です。ただし月額3,000円前後の追加費用がかかるため、全社員に一斉導入するのではなく、資料作成やデータ集計の多い部署から試験導入して効果を確かめる進め方をおすすめします。

パターン3:どちらの環境にも強く依存していない会社 → ChatGPT BusinessかClaude Team

社内システムとの連携よりも、AIチャットそのものを業務で使いたいという会社は、単体で契約できるChatGPT BusinessかClaude Teamが候補です。2名から契約でき、月数千円で始められるため、お試しのハードルは4サービスの中で最も低い部類です。日本円決済と利用者の多さを重視するならChatGPT、長い文書の読み書きやドル建てでも安い単価を重視するならClaude、という分かれ方になります。

なお、実際には「全社はGemini、企画部門だけChatGPT Businessを追加」のような併用も珍しくありません。企業向けプランはどれも人数単位の契約なので、部署ごとに必要なものを小さく契約するケースも多いようです。

導入時につまずきやすいポイント

最後に、契約手続きの段階でよく引っかかる点を4つ挙げます。

  • 決済手段:ChatGPT BusinessとClaude Teamはクレジットカード決済が基本です。請求書払いを希望する場合は、各社のEnterprise契約や販売代理店経由が選択肢になります
  • 年払いと月払いの差:4サービスとも年払いのほうが割安ですが、最初の数か月は月払いで小さく試し、定着が見えてから年払いに切り替える方法をおすすめしています
  • 最低人数:ChatGPTとClaudeは2名からです。1人だけで使う場合は個人向けプランとの比較になりますが、業務利用であればデータの扱いの面から企業向けプランをおすすめします
  • 社内ルールとセット:プラン契約は入り口にすぎません。「どんな情報を入力してよいのか」などのルールがないままでは、せっかくの安全な環境も活きません。契約と並行して社内ルールの整備を進めてください

ここまで、主要4サービスの企業向けプランを同じ軸で比較してきました。料金の水準は月額2,000〜4,000円前後に収まっており、実際の分かれ目は金額よりも「自社がどの環境で仕事をしているか」にあります。まずは自社の足元の環境から第一候補のツールを決め、少人数で試しながら利用範囲を少しずつ拡大するのが着実な進め方です。

株式会社ウェブタイガーでは、ツールの選定段階のご相談から、導入後に社員の方が使いこなせるようになるまでの生成AI研修を提供しています。「契約はしたが活用が広がらない」という段階のご相談も多くいただいています。研修内容の具体例は「生成AI研修の内容とは:実際のカリキュラム例と設計のポイント」をご覧ください。